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可愛いながらも最強の女子プロゴルファーの稲見萌寧を分析しました

もくじ

稲見萌寧の安定感は2021年シーズンピカイチ

笑顔が可愛らしい稲見萌寧さんですが、JLPGA ツアー2020-21シーズンの今年は既に5勝を挙げており、ツアートータル6勝のハイペースで優勝しています。
最強の女子プロゴルファーの稲見萌寧を分析してみました。



ゴルフを始めた幼少期

彼女は1999年7月29日の東京都豊島区生まれで現在21歳です。
9歳の時に一人っ子だった彼女と父親が一緒にゴルフを始めますが、すぐに頭角を現して「関東小学生ゴルフ選手権」や「関東中学校ゴルフ選手権春季大会」で優勝します。
誘った父親もまさかここまでの選手になるとは思わなかったことでしょう。

ゴルフに熱中した高校時代

2014年に愛媛県にある広域通信制の日本ウェルネス高校へに進学して、現在も系列校の日本ウェルネススポーツ大学スポーツプロモーション学部スポーツプロモーション学科3年に在学中です。
スポーツ演習が卒業単位に換算されるスポーツ学科に在籍していたので、集中してゴルフができたようで各アマチュア大会で優勝しています。
2015年:「東日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権」優勝
2017年:「愛顔つなぐえひめ国体(第72回国民体育大会)ゴルフ競技」優勝
2016~2017年にはJGAナショナルチームにも選出されました。
高校生時代からJLPGAツアーに出場してアマチュアながら好成績を残しています。
2015年:「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」10位タイ
「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」11位タイ
2016年:「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」8位タイ
2017年:「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」19位タイ
2018年の高校卒業後にプロテストを受けて一発合格でプロデビューを果たしました。

華々しいプロデビューから現在まで

2019年7月の「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」でJLPGAツアーの初優勝を飾りました。
最終的に「LPGAアワード 新人賞」「GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー」を獲得して、年間獲得賞金ランキングも13位でシード入りを果しています。
そしてJLPGAツアー2020-21の今シーズンはトータル6勝のハイペースで優勝を重ねています。
2020年10月「スタンレーレディスゴルフトーナメント」優勝
2021年3月「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」優勝
2021年4月「ヤマハレディースオープン葛城」優勝
2021年4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」優勝
2021年4月「フジサンケイレディスクラシック」優勝
2021年5月「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」優勝
今年は12戦中で5勝を挙げており、圧倒的な強さを見せいます。



稲見萌寧の強さの秘密

①勝負に対する強い精神力
「フジサンケイレディスクラシック」の最終日に、元世界女王の申ジエと最終組でプレーした際に、本来であれば申がショットするところを、遅延プレーで有名彼女より先に稲見がショットをしています。
2019年のルール改定で準備ができた選手から先に打つ「レディー(準備)ゴルフ」が推奨されているとはいえ、元世界女王相手にプレッシャーをかけるとは、何とも強い精神力の持ち主であることは間違いなさそうです。
②パーオン率NO1のアイアンショット
彼女は腰を深く安定させて強く速い捻転をしながら、インパクトの時まで右ひじが伸びきることがなく、フェースの向きを目標に向かってボールを強く打ち出していきます。
そして右足から左足の間を平行に振り抜く時に左ひじから上手く力を抜いています。
この力強い安定感のあるショットは間違いなく彼女の強みのひとつでしょう。
③テーラーメイド社の「トラスTB1」パター
このパターの特徴はヘッドとシャフトの接合部分が三角形になっており、この構造がヘッドのねじれを制御して安定したパッティングができるようになっています。
昨年の9月頃から使い始めて今年からかなり馴染んでいるようです。
「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の2日目に見せた、驚異的な13バーディーがその結果であると思います。

まとめ

笑顔が可愛らしい彼女ですが勝負に対する姿勢は、若い故の怖いもの知らずというより天性の勝負師といった感じがします。
練習の虫でもある彼女は誰よりも遅くまで練習に臨んでいるようで、今年の勝率の高さは偶然ではなく努力の賜物でしょう。
稲見プロと言えばパーオン率とフェードの球筋が代名詞。女子プロは飛距離を追求するためドローを持ち球にする選手が多い中、持ち前の飛距離があることから、方向性を出せるフェードを持ち球にすることで結果パーオン率も高い状態を作り出しています。

実は筆者もフェードが持ち球。(もともとスライスが持ち球だっただけですけどね。。。)

今後も注目すべき選手の一人であることは間違いないでしょう。


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